【HiGH&LOW二次創作詩】日向紀久「伏せた盃」
今日のムダ知識:汨羅は達磨の女。
「伏せた盃」
通りゃんせ
通りゃんせ
お天道様の細道で
黒猫一匹日向ぼこ
裸足で歩いた少年の、影に一つ寒椿
空では鷲が笑っている
京で龍を食らった神様の
祭囃子に篝火に、酒を月で温めた
此処より春高楼の夢の跡
通りゃんせ
通りゃんせ
お天道様の細道で
黒猫一匹日向ぼこ
神様一人で日向ぼこ
【HiGH&LOW二次創作詩】村山良樹「王様のうた」
HiGH&LOWはいいぞ。
「王様のうた」
あれとこれと全てを投げ捨てて
その手に釦ただ一つ。
第二釦を握り締め
世界に拳を振り上げる。
これが俺の心臓だ。
これは俺の吐いた血だ。
傷だらけの足で玉座に乗った。
それがお前の心臓だ。
これが俺の焼いた骨。
青い天を纏いその樹は立っていた。
では皆々様方お揃いで、
柏手打って迎えましょう。
空っぽの手に釦を握らせて、
どこへなりと行きましょう。
ただ一度だけ(「会議は踊る」より)
とある話題の中で生まれた物語のイメージソングとして「会議は踊る」(1931年の映画)で歌われた「Das Gibt's Nur Einmal」が似合うのではないかと言うことで和訳していただいたものをもとに自分なりにメロディーに乗せられる詩を目指して作詞してみました。
既に日本語歌詞は存在しているんですがどうしても自分でやりたかった!
ドイツ語を英語に、英語を日本語に訳してくださった方々に感謝です。
ジブリの『風立ちぬ』でも歌われてますね。
『ただ一度だけ』
私の瞳は夢を見ているの?
小雨は輝き皆が笑うの
今日はお伽噺の頁の向こうへ
※
ただ一度花咲くといつか夢に見た
正夢に成らざると誰もが言ったのよ
ただ一度、二度とない。だって雲は流れる
だけどいいの、雲間から虹が降り注ぐ
今この日、一度だけ!こんな5月は無かった!
手を取る2人は永遠を語る
けれども言うでしょう?「"会う"は"別れ"」と
いつかその時知る、言葉の意味を
※繰り返し
【シン・ゴジラ二次創作短歌】龍の愛した女神への祝詞
http://bekira.hatenablog.com/entry/2016/09/27/230833
の「恋人を喪った安田短歌」へ投稿した自作短歌
・曙の紫に似た雲に発ち
君は神へと成ってしまった
・指先でなぞった髪の色に似た
黒い縁取りにある君の名は。
・君眠り神を屠りし夜が明け
我が目や水を括る赤かな
・列車逝く、いつかの僕ときみを乗せ
途中下車して十束抜く僕
・灰になる 街と共に 君は逝く
在来線と同じ速さで
・明けに暮れ 神を殺して 死へ向かう
僕の靴は 鈍行列車
・神眠り僕は無事だと喚いても
電話の向こう君はいなくて
・手のひらにあったスマホの君の名は今4寸の漆に眠る
(発声した声の形の指輪の話題を受け)
・薬指、指輪を縛る君の名は。僕の名を呼ぶ聲の形だ
・君のいないベッドの中は空の棺の中より寒い気がする