夜想葬曲

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【シン・ゴジラ二次創作詩】東京駅に君の影を縫い付ける方法

待ちに待ったシン・ゴジラが公開され今のところ合計6回見に行った。

そんな中Twitterでフォロワーを中心に盛り上がった「立川での安田課長の顔、恋人喪った顔だよね…」というネタから生まれた二次創作自由詩2編。

まず暇な人はこの流れを把握してから読むのをオススメ。(全編にわたりネタバレ注意)(詩だけ読めればいいな人は読まなくてもまあ大丈夫)

 

恋人を喪った安田課長まとめ

全ての始まり

「安田課長♡恋人喪って♡」

http://togetter.com/li/1025291

落ち着くかと思いきや広がる火の粉と地獄

「安田さんの幸せな日々と絶望」

http://togetter.com/li/1026394

安田龍彦、文学へ

「 #恋人を喪った安田まとめ 」

http://togetter.com/li/1026523

 

 

 

 

 

以外2編

 

【東京駅に君の影を縫い付ける方法】

 

 

1

ホトトギスがいなくなる頃に

君もどこかへ行ってしまった

曙にたなびく空に好きと言った

あの紫だちたる雲に発ち

君は神様になってしまったのだろう

 

 

眠る暇なく旅立った

君の所在地はいまどこだろう

手紙の1つくれてもいいもんだ

どうしても君に触れたくて

吐いた紫煙は窓辺で解けた

 

 

鼻先に触れた蜜のように甘かった

君の声は僕に届きやしなかった

これを文明と言えようか

こんな文明いるもんか

 

 

 

 

 

2

ぽっかりあいた東京駅の空に

君の涙の味がした

 

 

いつかキスしたその指に

300円の指輪は嵌らないと僕は知る

 

 

ぼんやり霞んだ視線の向こう

僕の影だけに雨が振る

 

 

君が好きと言った紫色の夕暮れよ

そこのカフェで少し待ってて

 

 

雨を止ませて空を見た

仰ぎ立つ神のその向こう

雲に見えた影は君と知る