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夜想葬曲

詩や短歌、想う事など

鋼の雪

鋼の雪を踏みつけて
私は彼等の屍を登る
ひとりぼっちの雪原の
バベルの塔のてっぺんへ

 荒野の夕日に椅子の影
とうに居なくなった薔薇の花
私は貴女の声を探している

 聞こえますか、今日の羊雲
私は鋼の雪を食べて
ただ一つの歌をうたっている
ただ一つの声を待っている