夜想葬曲

詩や短歌、想う事など

今日もどこかで

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今日もどこかで

静かにあめが降りました
温かいのか
冷たいのか
あまいのか
にがいのか
わからず袋に詰めました

空があかく焼けました
朝になるのか
夜になるのか
うれしいのか
かなしいのか
知らずに瓶に詰めました

風が吹いたのですが
それは袋にも瓶にも入らずに
ひとりでに笑っておりました

星が輝いておりました
あまりに清廉で
あまりに綺麗で
あまりに多様で
あまりに唯一で
一つケエスに詰めました

あとは花や水や音楽や
それらを誰かが匣に詰め
誰かが今日も生まれます