夜想葬曲

詩や短歌、想う事など

夜明け頃

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夜明け頃

月が行灯を食べる頃
裏戸で鯨が跳ねました
そうっと出てきたお日様は
地平に朝を告げるのです

さて、その頃山が恋をする
欠伸を溢すセーラーに
木々はその葉を赤く染め
彼女に首(こうべ)を垂れました

お日様立橋昇る頃
鯨が月を食べました
そうして朝はやってきます
電車に乗ってやってきます