【HiGH&LOW二次創作詩】村山良樹「王様のうた」
HiGH&LOWはいいぞ。
「王様のうた」
あれとこれと全てを投げ捨てて
その手に釦ただ一つ。
第二釦を握り締め
世界に拳を振り上げる。
これが俺の心臓だ。
これは俺の吐いた血だ。
傷だらけの足で玉座に乗った。
それがお前の心臓だ。
これが俺の焼いた骨。
青い天を纏いその樹は立っていた。
では皆々様方お揃いで、
柏手打って迎えましょう。
空っぽの手に釦を握らせて、
どこへなりと行きましょう。
ただ一度だけ(「会議は踊る」より)
とある話題の中で生まれた物語のイメージソングとして「会議は踊る」(1931年の映画)で歌われた「Das Gibt's Nur Einmal」が似合うのではないかと言うことで和訳していただいたものをもとに自分なりにメロディーに乗せられる詩を目指して作詞してみました。
既に日本語歌詞は存在しているんですがどうしても自分でやりたかった!
ドイツ語を英語に、英語を日本語に訳してくださった方々に感謝です。
ジブリの『風立ちぬ』でも歌われてますね。
『ただ一度だけ』
私の瞳は夢を見ているの?
小雨は輝き皆が笑うの
今日はお伽噺の頁の向こうへ
※
ただ一度花咲くといつか夢に見た
正夢に成らざると誰もが言ったのよ
ただ一度、二度とない。だって雲は流れる
だけどいいの、雲間から虹が降り注ぐ
今この日、一度だけ!こんな5月は無かった!
手を取る2人は永遠を語る
けれども言うでしょう?「"会う"は"別れ"」と
いつかその時知る、言葉の意味を
※繰り返し
【シン・ゴジラ二次創作短歌】龍の愛した女神への祝詞
http://bekira.hatenablog.com/entry/2016/09/27/230833
の「恋人を喪った安田短歌」へ投稿した自作短歌
・曙の紫に似た雲に発ち
君は神へと成ってしまった
・指先でなぞった髪の色に似た
黒い縁取りにある君の名は。
・君眠り神を屠りし夜が明け
我が目や水を括る赤かな
・列車逝く、いつかの僕ときみを乗せ
途中下車して十束抜く僕
・灰になる 街と共に 君は逝く
在来線と同じ速さで
・明けに暮れ 神を殺して 死へ向かう
僕の靴は 鈍行列車
・神眠り僕は無事だと喚いても
電話の向こう君はいなくて
・手のひらにあったスマホの君の名は今4寸の漆に眠る
(発声した声の形の指輪の話題を受け)
・薬指、指輪を縛る君の名は。僕の名を呼ぶ聲の形だ
・君のいないベッドの中は空の棺の中より寒い気がする
【シン・ゴジラ二次創作詩】東京駅に君の影を縫い付ける方法
待ちに待ったシン・ゴジラが公開され今のところ合計6回見に行った。
そんな中Twitterでフォロワーを中心に盛り上がった「立川での安田課長の顔、恋人喪った顔だよね…」というネタから生まれた二次創作自由詩2編。
まず暇な人はこの流れを把握してから読むのをオススメ。(全編にわたりネタバレ注意)(詩だけ読めればいいな人は読まなくてもまあ大丈夫)
恋人を喪った安田課長まとめ
全ての始まり
「安田課長♡恋人喪って♡」
http://togetter.com/li/1025291
↓
落ち着くかと思いきや広がる火の粉と地獄
「安田さんの幸せな日々と絶望」
http://togetter.com/li/1026394
↓
安田龍彦、文学へ
「 #恋人を喪った安田まとめ 」
http://togetter.com/li/1026523
以外2編
【東京駅に君の影を縫い付ける方法】
1
ホトトギスがいなくなる頃に
君もどこかへ行ってしまった
曙にたなびく空に好きと言った
あの紫だちたる雲に発ち
君は神様になってしまったのだろう
眠る暇なく旅立った
君の所在地はいまどこだろう
手紙の1つくれてもいいもんだ
どうしても君に触れたくて
吐いた紫煙は窓辺で解けた
鼻先に触れた蜜のように甘かった
君の声は僕に届きやしなかった
これを文明と言えようか
こんな文明いるもんか
2
ぽっかりあいた東京駅の空に
君の涙の味がした
いつかキスしたその指に
300円の指輪は嵌らないと僕は知る
ぼんやり霞んだ視線の向こう
僕の影だけに雨が振る
君が好きと言った紫色の夕暮れよ
そこのカフェで少し待ってて
雨を止ませて空を見た
仰ぎ立つ神のその向こう
雲に見えた影は君と知る